国際機関とブロックチェーン

ユニセフはブロックチェーンを利用して支援物資の配給や在庫管理の透明性、契約手続きの簡素化、それにデータ管理の効率化につながるソフトウェアの開発に取り組む企業に最大9万ドルの資金を提供するキャンペーンを実施しました。

 

さらに、国連世界食料計画(以下、WFP)は、シリア隣国のヨルダンにあるアズラック難民キャンプに収容された数百万人のシリア難民を支援するため、「ビルディング・ブロックス」と呼ばれるブロックチェーンシステムの試験運用を開始しました。

 

国連機関もブロックチェーンの活用術が増えてきました。WFPはビルディングブロックスの活用で、銀行手数料が月15万ドル(1600万円)の削減に成功しています。もちろん、アズラック難民キャンプ周辺では、安定したインフラが整っているからこそ可能にしたもので、不安定なインフラの元では成果は未知数ですが、他の国連機関もブロックチェーンの活用や投資が増えてくることが予想されます。

 

まず、ブロックチェーンとは何なのか?

について検討したいと思います。

 

【ブロックチェーンの衝撃】

分散型台帳と呼ばれるもので、これまでは複製不可であった情報までもがインターネット上で担保されているものです。

最たる例が、ビットコインと呼ばれるお金です。お金が担保できるなら、今後は株、証券、アートなどの資産をオンラインで動かすことができるようになります。そして中央機関を介さずに取引を可能にすることで、現代の社会、経済、政治、文化なども根底から覆すことになるでしょう。

ブロックチェーンはまさに、今後の社会を変える革命的な発明なのです。

 

【ブロックチェーンの始まり】

サトシナカモトは、2008年にビットコインという暗号通貨を可能にするためのプロトコルを発表しました。これは、国が所有する通貨とは異なる独自通貨をインターネット上でやりとりできる技術で、デジタル通貨のあり方を根本的に変えました。

衝撃を与えたのは、ビットコインというよりもむしろブロックチェーンの技術です。「P2P」(pear to pear) で見知らぬ他人とつながり、信頼することができるシステムなのです。

 

その仕組みは、お金といったあらゆる資産を「台帳」と呼ばれるものの中にいれます。その資産を誰かが購入したり取引が交わされる際、その動きが「台帳」に記入されます。グーグルの10倍から100倍の潜在的なコンピューティングパワーを持つと言われている「マイナー」と呼ばれる人たちが、その取引を「ブロック」へと置き換えていきます。その「ブロック」と過去の取引情報が記載された「ブロック」と連結され、一種の「チェーン」を構成します。ある取引がチェーンで繋がれており、不正を行おうとすると相当困難なため、取引の正当性を担保できるというわけです。

 

今後もブロックチェーンがどのように我々の生活を変えていくのが非常に楽しみです。