植物油脂〜パーム油〜 の危険性

チョコレート、マーガリン、アイスクリーム、カップ麺、フライドポテトといった食品のパッケージには「食物油脂」と記入してあることでしょう。植物油脂は大きく分けると、菜種油、パーム油、大豆油に分けることができます。パーム油は植物油脂の中で第2位の消費量を示しています。ただ、多くも人がパーム油の実態をわかっていない人が多くいるのではないでしょうか?

 

パーム油とは?

アブラヤシの実から取れる油のことをさします。アブラヤシは食品だけでなく、化粧品や石けんにも使われており、様々用途があるのが特徴で固めても溶かしても使える万能な油であると言えます。日本で使用されているパーム油の多くはインドネシアやマレーシアから輸入されています。

 

パーム油の問題点は?

アブラヤシ農園の森林伐採が問題となっています。アブラヤシ農園を経営するに当たって約20年もの間続けた結果、九州全域に匹敵する森林を失ってしまいました。この森林伐採に伴い、オラウータンの生息数が90%減少してしまいました。さらにより多くのアブラヤシ油を開拓するために、インドネシアやマレーシアでは土地の紛争があとを絶たず、また劣悪な環境で仕事を強いられているブルーカラーの人だけでなく、子どもを労働として利用されている状態となっています。さらに、森林伐採に悪影響を山火事を引き起こします。山火事から大量の二酸化炭素を発生し、地球温暖化を促進することになりかねます。

 

対処法は?

パーム油を取らないこと!!

多分無理でしょう。笑

植物油脂と表記されている以上、大豆油なのか菜種油なのか他の植物油かを割り当てるのはかなり難しいでしょう。

そこで、1点目;消費者から聞く。直接業者の方に連絡を取り、パーム油を使っているかどうかを尋ねましょう。消費者の知識が上がってくると、生産者もできる限り消費者のニーズに答えようとしますので、パーム油が抱える付随的な問題を解決することができるかもしれません。

 

2点目;投資者に訴える。株式を発行している会社はシェアホルダーに株式を発行してお金を集める必要があります。彼らに企業の透明性と企業が健全に機能しているのかを示す必要があります。最近では、ESGの流れをくみ、国際連合がPRI(責任投資原則)を公表したことにより、財務諸表の情報だけではなく、非財務諸表を投資の指標とするESG投資にも注目が集まっています。ESGは、環境・社会・ガバナンスのことを示しており、欧州ではかなり広まっている考え方です。パーム油について考えると、ESG投資がかなり進んでいる欧州ではパーム油が売れなくなり、インドネシアやマレーシアは日本に販売回路を切り替えています。つまり、日本にESG投資への関心が薄いのが現状です。ESG投資という考え方を我々が共有することで、インドネシアやマレーシアの環境を守れることができるかもしれません。もちろん、買わないことの戦略だけでなく、彼らの生活を守るための新たな生活方法を一緒に考えて行くことも必要と思います。