アフリカ系移民の奴隷 CNN

アフリカから欧州を目指す移民・難民の経由地となっているリビアで、アフリカ系移民が奴隷として競売にかけられているとみられる映像が米CNNの今月の報道で明らかになりました。国連のグテレス事務総長は「人道に対する犯罪だ」と非難し、解決を急いでます。

 

リビアはエジプトの隣にあり、原油埋蔵量はアフリカ第1位の国(世界第9位)としても有名です。また、42年間にわたって行われてきたガタフィの政権が2011年に政権崩壊し2012年に王政下以来に行われた選挙を大きなクーデターなく実施した一方で、過激派組織イスラミックスタートが成長するなど治安が極度に悪化している。

 

CNNは場所を「リビア国内」として、夜間に屋外でアフリカ系移民2人が約3万2000円から競りに出される様子を映して、2人は最終的に約9万6000円で「落札」されました。体格がいいため農場労働者として売られたということだそうです。

 

今の世の中で人身売買が行われていることはかなり衝撃ですが、リビアの人権不足が急速に進んでいるのかもしれません。しかも人権を農業という第1次産業に使われているということは、農家もある程度儲かる職業なのかもしれません。もしかしたら多くの若い労働力がイスラミックステートに流入してるのかもしれません。その代わりに移民・難民といった立場の弱い者を人としてではなく、単なる労働力として利用しているのでしょう。

 

さらに、リビアは土地柄からナイジェリア、マリ、ニジェールなどのアフリカ諸国からの移民・難民が地中海を渡って欧州を目指す通過拠点となり、国連難民高等弁務官事務所UNHCR)によると昨年は約10万人がリビア経由で欧州に向かったとのことです。ドイツやトルコでは多くの難民や移民によって財政が圧迫され、反対派の意見が出ている中、リビアでは、逆に移民・難民を重要な労働力として認識しているのでしょう。

 

フランスでは、リビア大使館に人権侵害の抗議デモが勃発したとニュースが、上がっていました。リビア政府はアフリカからの移民・難民に人道的な支援を実施するべきでしょう。

イスラミックステートというテロ組織が生まれいる国家の安定は甚だ難しいのでしょうが、2011年のガタフィ政権の崩壊でリビアの変革の時であります。だからこそ、国連リビアに民主主義を、十分に根付かせるサポートを長期的な築いていく必要があるのだと感じます。